ゴルフ場の求人に応募しようか迷ってるんだけど、仕事内容ってどんな感じなんだろう?
未経験でもOKって書いてあるけど、本当かな?
ゴルフ場の仕事に興味があるけど、どんな業務をおこなうのか分からないと悩みますよね。
ゴルフの経験がなければ、なおさら不安に感じる方も多いと思います。
僕がまさにそうでした。
僕はゴルフ完全未経験でゴルフ場へ入社し、13年間勤務しました。
最終的には、部署のリーダーとして、新入社員の教育も経験しています。
僕が担当したのは、以下の3部署です。
- フロント受付/予約対応
- キャディマスター室
- キャディ業務
長年ゴルフ場で勤務してきたからこそ分かるゴルフ場の仕事を、部署別に超詳しく解説したいと思います。
ゴルフ場で働くメリット・デメリットも、実体験に基づいて紹介します。
ゴルフ場で働く人はどんな人がいるのか、どんな人がゴルフ場での仕事に向いているのかを、長年の経験を踏まえてお伝えしていきます。
ゴルフ場でのお仕事に興味のある方は、ぜひ参考にしてみてください。
- ゴルフ場の仕事は未経験でもできるのか
- 部署によって仕事内容が大きく異なる
- 未経験者に向いているのはどんな部署?
- ゴルフ場で働くメリット・デメリット
- ゴルフ場で働く前に知っておきたいこと
ゴルフ場での仕事は未経験から始める人がほとんど
ゴルフ場の仕事に興味あるけど、ゴルフやったことないし知識もない。
私には無理かな?
ゴルフ経験がないと、求人に応募するのって不安ですよね。
まずはじめに、ゴルフ場で働く人のほとんどがゴルフ未経験者なので、全然心配いりません。
中には、プロゴルファーを目指していたガチ勢もいますが少数派。入社してからゴルフを学ぶ人がほとんどです。
僕もゴルフをまったく知らない状態で入社しました。
しかも、最初に配属されたのはキャディマスター室。ゴルフ場の中でも、1番ゴルフに詳しい人が多い部署です。
そんな僕でも、気づけば13年間も続けてこれました。
当時の僕のゴルフ経験は、打ちっぱなし練習場に数回行ったことがある程度でした。
入社してゴルフを本格的に始めたら、下手なりに楽しくなってきたので、ゴルフ場の仕事もあまり苦にならなかったですよ。
ゴルフは普段あまり触れる機会がないスポーツなので、敷居が高いと感じるかもしれません。
でも、実際多くの人は、何にも分からない状態からスタートしているし、ちゃんと仕事も覚えられています。心配いりません。
ただ、「入社前にゴルフ場の仕事内容をもっと知っておきたかった」と思うことはありました。
「思ってたのと違う」とならないよう、応募する部署の仕事について知っておくのが失敗しないコツです。
このあと紹介しますが、どうしても未経験ということに不安を感じているなら、ゴルフのことを知らなくても全然問題ない部署に勤務するのがおすすめですよ。
もちろん、
「ゴルフが好きで好きでたまらない!」
という人には、ゴルフ場の仕事は天職だと思います。
ゴルフ場の仕事内容を部署ごとに解説
ゴルフ場には、大きく分けて以下の6つの部署があります。
- フロント受付/予約
- キャディマスター室
- キャディ
- レストラン
- コース管理
- ハウス管理
それぞれの部署でやることは全然違います。
ゴルフ場の仕事には、ゴルフ経験者向きの部署と未経験者でもできる部署があります。
部署ごとの業務内容を詳しく解説していきます。
フロント受付/予約
「ゴルフ場の顔」とも言える、フロントでの業務が中心の部署です。
主な業務内容は、以下の通り。
- 朝の受付業務
- 帰りの精算業務
- 来場者へのサービス対応
- 予約・問い合わせの電話対応
- WEB予約・ホームページ管理
接客業務が基本の部署なので、丁寧な態度でニコニコできる人なら、問題なくこなせる部署です。
ただし、接客技術を磨く必要はあります。
細かい気づかいや、おもてなしする意欲がない人には、向かない仕事です。
フロントは、お客さんへのサービス提供が商品となります。
お客さんに、「気が利いて、気持ちのいい対応だな」と思われる接客を心がけましょう。
ほかにも、会員募集の案内や、オープンコンペの運営、DM発送などの業務もこなします。
フロント業務の中で、未経験者が1番不安に思うのが、電話対応だと思います。
「ゴルフのことを知らないから、問い合わせに答えられない」と不安になるはず。
たしかに最初は答えるどころか、何を聞かれてるのかさえ分からないこともあります。
でも、フロントで受ける電話内容は、予約やプレー料金の問い合わせ、キャディバッグが届いているかの確認などが大半です。
ゴルフの知識はあまり必要ないので、慣れてしまえばなんでもないですよ。
ゴルフのルールやコース状態についてなど、専門的な問い合わせがきたとしても、各担当部署へ電話を回すことがほとんどです。
また、総務・営業・人事・経理など、ほかの業務を兼任することも多いのが、フロントの特徴です。
基本的にフロント・事務所内での業務が大半ですので、外仕事が苦手な方にも向いています。
僕の場合は、これに加えて集客営業やイベント企画の考案、ネット予約管理などもしていました。
慣れてくれば、オープンコンペの企画や表彰式の司会など、重要な仕事を任されることも。
お客さんと対面する仕事なので、やりがいを感じやすいですよ。
メンバーコースの場合、まずはメンバーさんの顔と名前を覚えることが、最初の課題になります。
- 接客が好き
- 笑顔が得意
- 丁寧な態度と言葉づかいができる
- 電話対応が苦にならない
- 外仕事はしたくない
キャディマスター室
スタート時間の管理や調整、コース内でのトラブルやキャディの手配など、プレーを安全かつスムーズに進行させる司令塔のような役割をもつ部署です。
ゴルフ場運営の中心となる重要なポジションとなります。
キャディマスター室の主な業務は以下の通り。
- 朝のスタート管理・調整
- キャディの手配・乗用カートの準備
- スコア集計
- マーシャル(コース内プレー進行の促進)
- プレー中のトラブル対応
- クラブ競技の準備・運営
- グリーン計測
キャディマスター室は、その日のプレーやコースに関する業務が多く、プレーヤーがスムーズにプレーできるよう管理するのがメインの仕事となります。
ゴルフ場の全体の流れをみることになるので、たずさわる仕事も多くなるのが特徴です。
クラブの忘れ物や落とし物など、コース内でのトラブルに対応します。
プレーの遅い組がいないか、コース巡回するのもマスター室の仕事です。
クラブ競技(ゴルフ場内の試合)やルール、コースの状態について聞かれることも多く、また、部署の名前通り、キャディさんを育成・教育するのも仕事です。
その日のコースコンディションや、グリーンの速さ・硬さなどについて聞かれることも。
少し専門的な知識が必要になるため、ゴルフ経験のある人やキャディ経験者が多く在籍しています。
練習ボールの販売やコンペスコアの集計など、お客さんと接することも多いので、ある程度の接客技術も必要です。
僕が最初に配属されたのがココ。
正直、ゴルフど素人の自分にはちょっと厳しかったです。
ゴルフに関して多少知識のある人向けの部署です。
とはいえ、僕のように未経験で始める人もいます。
最初はカートの準備や、バッグの積み下ろし・受け渡しなど、簡単な雑用業務からスタートすることになるはずです。
専門的な知識が身につくので、ゴルフを深く学びたい人なら楽しんで働けると思いますよ。
キャディ
お客さんが快適にプレーできるようサポートするのが、キャディさんの仕事。
外で体を動かすのが好きな人に向いています。
僕の奥さんは、元キャディです。
今ではセルフプレーが主流になっていますが、キャディ付きでプレーしたいゴルファーもまだまだいます。
どこのゴルフ場でもキャディ不足が深刻化しているので、やる気さえあれば未経験でも採用されやすいです。
キャディの主な業務は次の通り。
- キャディバッグの積み込み・積み下ろし
- お客さんへのクラブの受け渡し
- コースの説明・アドバイス(狙い目や残りの距離・グリーンのライン読みなど)
- お客さんのクラブ管理
- コースの目土・ディボット直し
キャディは、お客さんがスムーズにプレーできるよう、コースへ同伴してサポートするのがメインの仕事です。
クラブの受け渡しはもちろん、残りの距離や狙い目の場所を教えたり、グリーンの目や傾斜を読んだりと、プレーヤーの補助をおこないます。
つまり、コースを覚えることが最初の課題になる仕事です。
ゴルフ場に初めて来るプレーヤーも多いので、バンカーや池がどこにあるのか、ここからグリーンまでは何ヤードあるのかなど、コースを細かく覚えなければなりません。
とはいえ、最初から距離の把握や、グリーンの読みができる人なんていません。
どんなキャディさんも、仕事をしながら徐々に覚えていってます。
キャディさんは、そのコースを熟知しているため、プレーヤーが唯一頼れる存在になります。
プレッシャーを感じるかもしれませんが、どこのゴルフ場でもしっかり研修があるので、ゴルフ未経験でも大丈夫です。
ただ、ボールを探したり、クラブを持っていったりと、常にコース内で走り回るので、体力を使う仕事でもあります。
体を動かすことが好きな人に向いている仕事です。
あと、ほかの部署より勤務時間が短いのも、キャディさんのメリットです。
早い時は、お昼過ぎに帰れることもありますよ。
コースに出れば、プレー終了まで1人でお客さんの対応をします。
「仕事は1人でしたい」という人にもおすすめですよ。
- 体を動かすのが好き
- お客さんと会話するのが好き
- 1人で仕事をしたい
- 早く帰りたい
レストラン
レストランで食事や飲み物を提供する仕事です。
料理を作る調理スタッフと、注文を受けたり料理を運ぶホールスタッフに分けられます。
ゴルフの知識はほぼ必要ないので、飲食の仕事が好きな人なら問題なく働けるはずです。
レストランの主な業務は、以下の通りです。
- 料理の仕込み・調理
- 注文・配膳
- コンペパーティー会場準備
レストランが一番忙しいのは、お昼の時間帯。
次から次へと前半プレーを終えたお客さんが来るので、調理も配膳も慌ただしくなります。
また、後半プレーのスタート時間に遅れないよう、スピーディーに料理を提供しなければなりません。
お客さんのお昼の休憩時間は、40分〜1時間程度です。
遅くともスタートの10分前までには、料理を食べ終わるように対応します。
また、大人数のコンペなどは、プレー後にパーティーをおこなう場合があります。
ホールとは別に、コンペルーム(パーティー会場)を設けているコースもあるので、会場の準備などもレストランの仕事です。
ゴルフ場での食事は、ゴルファーにとって楽しみの一つでもあります。
料理の内容によってコースの印象がガラッと変わるので、かなり重要な仕事です。
全員ではないですが、料理の仕込みや、モーニングメニューの準備などがあるので、出勤時間が早いこともあります。
しかし、直接ゴルフに関わる仕事ではないので、ゴルフ経験がない人でも問題なく働けますよ。
調理師の資格や、レストランサービス技能検定などの資格を持っている人は特におすすめ。
もちろん、未経験の人も多いです。
- 飲食業が好き
- 接客が好き
- 飲食関係の資格を持っている
コース管理
コース管理は、ゴルファーが気持ちよくプレーできるよう、コースをキレイに整備するのがメインの仕事です。
コースメンテナンスは、ゴルフ場にとって最も重要な部分。コース評価に直結するので、ゴルフ場には欠かせない仕事です。
コース管理の主な業務は、以下の通りです。
- フェアウェイ刈り、ラフ刈り
- グリーン刈り
- コース散水
- グリーンカップ切り、整備
- バンカー整備
- 薬剤散布
- 進入路整備
- 機械メンテナンス
コース内の芝を刈ったり、バンカーの砂入れなどの整備をおこない、プレーしやすい環境を毎日整えています。
夏は芝がすぐ伸びてしまうので、芝刈り頻度も多くなりますし、太陽熱で芝がダメージを受けてしまわないよう、こまめな散水も欠かせません。
冬は芝が茶色くなってしまうので、キレイな色に見えるよう色付けすることもあります。
また、ティーグランドやグリーンの凍結を防ぐために、凍結防止カバーを被せたり、一般道からクラブハウスまでの進入路を整備するのも、コース管理の仕事です。
車で来るお客さんが走りやすいよう、枝や枯れ葉を取り除き、雪が積もっていれば除雪作業もおこないます。
進入路は、従業員も通る道なので、出勤時間までに整備しておく必要があります。
基本、朝の出勤は早くなることが多いです。
コース管理の仕事は、ゴルフの知識や経験がなくても始めやすいですが、1日中外で作業をおこなうため、体力勝負です。
とはいえ、ベテランスタッフは熱中症などのリスクを熟知しているので、こまめに休憩を挟んでくれるでしょう。
キャディ同様、外で体を動かすのが好きな人に向いている仕事です。
あと、自分がメンテナンスしたコースを喜んでもらえるので、やりがいを感じやすい部署でもあります。
コース作りに携わりたい人は、楽しみながら働けるはずです。
- 外で体を動かすのが好き
- 体力に自信がある
- コース作りに興味がある
- モクモクと作業するのが好き
ハウス管理
ハウス管理は、クラブハウス内や周りの外観を美しく保つのが主な業務です。
清掃など裏方の仕事が多いですが、清潔なクラブハウスをキープするには欠かせません。
ハウス管理のメインの仕事は、以下の通りです。
- クラブハウス内清掃
- お風呂清掃、お湯張り
- ボイラー室管理
- ロッカールーム清掃
- 植木の剪定、花だんの手入れ
- 乗用カート整備
クラブハウス内で、お客さんが利用するすべての場所を清掃・メンテナンスするのがメインの仕事です。
浴室やトイレ、ロッカールームの清掃、歯ブラシやタオルなどのアメニティー用品の管理もおこないます。
また、ハウス周りの植木や、花だんの手入れもハウス管理の仕事。
これがやってみると、結構楽しいんです。
僕も少し経験がありますが、最初は下手くそでも、慣れると自宅の植木も手入れしたくなります。
あと、お風呂の準備もハウス管理がおこないます。
ボイラーという機械を使ってお湯を沸かすことが多いので、ボイラー技士や危険物取扱者の資格を持っている人、もしくは取得したい人にもおすすめです。
お客さんと接する機会はそれほど多くありません。
作業中にすれ違ったら挨拶をする程度なので、接客が苦手な方でも働きやすいと思います。
- ゴルフ場を裏方として支えたい
- お客さんとの触れ合いが苦手
- 清掃が好き
- モクモクと作業するのが得意
- ボイラー関連の資格を持っている・取得を目指したい
ゴルフ未経験者でも始めやすい部署は?
ゴルフ未経験でも、ゴルフ場の仕事は始められます。
ただ、始めやすい部署とそうでない部署もあるので、不安な方は以下の部署がおすすめです。
- フロント
- レストラン
- キャディ
- コース管理
- ハウス管理
つまり、マスター室以外ということですね。
上記の部署なら、基本的にゴルフの知識や経験がなくても大丈夫。未経験から始めやすい仕事です。
キャディマスター室は、ちょっと専門的なゴルフ知識が必要なので、最初は「何言ってるか分からん」と感じる人もいるかもしれません。
僕も最初は苦労しました。
でも、最初は雑用的な仕事から始めるので、できないことはないですよ。
マスター室は、ゴルフのマナーなど基本的な知識から、プレーに関する専門的な知識まで身につくので、ゴルフを深く知りたい方にとっては、手っ取り早く学べる部署だと思います。
ゴルフ場で働くメリット・デメリット
どんな仕事でもそうですが、ゴルフ場で働くことにもメリット・デメリットがあります。
実際に僕が感じたメリットとデメリットを紹介します。
ゴルフ場勤務のメリット
- 紳士なお客さんが多い
- 規則正しい生活リズムが身に付く
- 特別料金でゴルフのプレーができる
- クラブやウェアなどを格安で買える
- 残業はほとんどない
ゴルフ場のお客さんは、基本的に品性のある紳士・淑女の方が多いです。
メンバーシップコース・パブリックコースなど、ゴルフ場のスタイルによって多少変わりますが、裕福な客層がメインなので、心にゆとりのある方が多いと感じます。
とはいえ、クレームやお叱りがない訳ではありません。
サービス業にクレームは付き物ですが、罵声を浴びせる・迷惑行為をおこなうなど、非常識な行動をとるお客さんはほとんどいないです。
また、ゴルフメーカーと取引があるため、クラブやウェアを安く購入できることもメリット。
僕もはじめてのクラブは、ゴルフ場の従業員価格で購入しました。
さらに、休みの日や業務終了後には、従業員料金で安くプレーできることが多いです。
ゴルフクラブや、コースでのプレー代は高いですよね。
結構なお金がかかるので、格安でゴルフを始めたいなら、ゴルフ場勤務は大きなメリットです。
あと、一般的な会社員より早く帰宅でき、残業がほとんどないことも大きな特徴。
ゴルフ場の出勤時間は朝の6〜7時頃、帰りは夕方3〜5時頃になることが多いです。
部署により多少の違いはありますが、お客さんのプレーが終われば帰れるので、基本的に残業はありません。
僕の場合、遅くとも午後5時頃には会社を出ていました。
繁忙期は遅くなることもありましたが、それも月に数日程度です。
早い時間に帰れるので、プライベートの時間を作りやすいこともメリットですよ。
ゴルフ場勤務のデメリット
- 朝が早い
- 連休が取りづらい
- 年末年始やGWなどの大型連休がない
- 雑用業務もある
- キャディさんはセクハラに注意
ゴルフ場で働くデメリットで最初に思いつくのが、朝が早いということ。
トップのお客さんがスタートする前までに出勤し、ラウンドできる状態に準備しておく必要があります。
コースや季節によりますが、トップスタートの1時間ほど前には出勤することが多いです。
僕は平日は6時30分、土日は6時00分までに出勤していました。
そのため、早起きが苦手な方には、大きなデメリットになるかもしれません。
「早番」「遅番」でシフトを組むコースも多いので、不安な方は、勤務形態を確認しておくのがおすすめです。
また、連休が取りづらいことや、年末年始・GWも仕事になるという点もデメリットとなります。
ゴルフ場に限らず、接客・サービス業全般に言えることですが、一般企業が休みの時こそ忙しくなるため、そういう日の休みはなかなか取れません。
家族や友人・恋人との休みが合わせづらい場合もあります。
そして、実はゴルフ場の仕事には、結構雑用業務が多いです。
コース内の芝が削れている部分に土をかぶせる目土作業などは、日常的におこないます。
ほかにも、台風で飛ばされた枝を拾ったり、雪が積もれば、コース内やクラブハウス周りの除雪作業をおこなうケースも。
広い敷地内での大掛かりな作業は、コース管理だけでは対応しきれないため、フロントやマスター室・キャディなど総出で作業することもあります。
体力を使いますが、普段やらない作業はけっこう新鮮です。
それから、これはキャディさんに限りますが、ごく稀にお客さんからセクハラ行為を受けてしまう人もいます。
キャディさんは1人でお客さんを連れて周るため、それを良いことに、コース内でコソコソと体に触れようとする人も少数ですが見られます。
もしも、こういった迷惑行為を受けてしまったら、迷わずマスター室へ報告してください。
お客様だからと遠慮することはないです。泣き寝入りは絶対しないこと。
コースは、プレーヤーとしてふさわしくないと判断すれば、入場拒否する権利を持っています。
たとえそれが、会員権を持っているメンバーであってもです。
あまりにひどい場合は、除名することも可能なので、一人で抱え込まず、周りへ助けを求めてくださいね。
とはいえ、男性の社員には相談しにくいですよね。
そんな時のために、マスター室には女性が勤務しているコースも多いです。
ゴルフ場の求人に応募する前に知っておくと良いこと
ゴルフ場の仕事を前向きに検討したいと思った方もいるかもしれません。
ゴルフ場は、けっこう特殊な仕事です。
なので最後に、ゴルフ場で働く前に知っておきたいことをまとめておきます。
- ゴルフはマナーやエチケットに厳しい
- ゴルフは専門用語や複雑なルールが多い
- ゴルフは天候や季節による影響が大きい
- ゴルフ場で働く人はゴルフを始める人が多い
ゴルフは紳士・淑女のスポーツと言われ、マナーやエチケットに厳しいです。
服装マナーもあり、ドレスコードを設けているコースもあります。
なので、そこで働く従業員も、身だしなみや態度・言葉使いには注意しましょう。
また、ゴルフには専門用語が多く存在し、お客さんとの会話でも頻繁に使用されます。
これらのことは入社後でも学べますが、ゴルフの基礎的な部分だけでも勉強しておくと、スムーズに仕事を覚えられると思います。
ゴルフの基礎本や、漫画風のルールブックなど、読みやすい本で勉強するのがおすすめです。
そして、ゴルフは屋外のコースでプレーするスポーツのため、天候や季節の影響を受けやすいです。
雨によるキャンセルや、雪や台風でのクローズにより、収入に影響が出ることもあります。
正社員とアルバイトなど、契約内容によって違いがあると思いますが、基本給や最低賃金などの給与に関することは、面接時に確認しておくことをおすすめします。
最後に、ゴルフ場勤務での人間関係についてお話しします。
ゴルフ場で働く人たちは、今まで経験がなくてもゴルフを始めるケースが多いです。
嫌でも毎日ゴルフに触れますからね。
そうなると、仕事終わりや休日に従業員同士でラウンドすることもあり、ゴルフを通して自然と仲良くなることが多いです。
まぁ、それでも人間なので、気の合わない人はいるかもしれませんが。それはどこの職場にも言えることです。
ゴルフに興味を持つ人が集まる職場なので、ゴルフ仲間を作りたい方は検討してみてください。