「バイクに乗りたい!免許を取りたい!」と思っているけど、なかなか免許取得に踏み切れないでいる方や、教習所に通うのが不安という方、実は多いと思います。
年を重ねるごとに、何かにチャレンジするためのはじめの一歩ってなかなか出せなくなるんですよね。
そんな方のために、30代で普通自動二輪免許を取得した筆者が、
- 二輪免許取得までの流れ
- 30代以上が二輪免許取得するためのポイント
- 実は免許取得は大人の方が有利
ということについて解説いたします。
筆者のバイク歴は、10代の頃に原付に乗っていた程度です。
10年以上のブランクがある状態で教習所へ。
それでも30代でバイクの免許を取得できました。
「絶対コイツに乗ってやる!」という思いで免許取得を決意しました。
二輪(バイク)免許取得に年齢はあまり関係ない
僕は30代になってからバイクの免許(普通自動二輪)を取得しました。
二輪免許というと10代・20代のうちに取得する人が多いイメージがあり、30歳を過ぎてまた教習所に通うことに抵抗を感じていました。
バイクは半ば諦めていましたが、ツーリングをしているバイク乗りの人達を見かけるたびに目で追ってしまう自分がいる事に気付きました。
そしてやっぱり諦めきれず、「今乗らなかったら一生乗れない!」と思い、勇気を出して十何年ぶりに教習所に通い始めました。
結果、無事に教習所を卒業することができ、二輪免許取得に年齢を気にする必要は全くありませんでした。
二輪教習の年齢層は高め
二輪の教習を受けている方の年齢層はかなりバラつきがあります。
僕が通っていた時は20代・30代はもちろん、40代〜60代の方まで、中には女性も数名いました。
二輪教習を受ける方は、四輪に比べて平均年齢が高めです。
若い人たちに混じって教習ってなんか恥ずかしい・・
二輪教習は20代〜40代くらいの方が多い印象。
僕の通ったところでは30代が1番多かったです。
年齢は全然気になりませんよ!
人によって教習課題の得意・苦手はありますが、時間はかかってもみんな最後は卒業を迎えることができています。
最初は不安かもしれませんが、運転は徐々に慣れます。
「教習所に行ったけど結局取れませんでした」という人は私の周りでは聞いたことがありません。
初めて自転車に乗れた時を思い出してください。
あんなに難しかったのに、いざ乗れるようになると
「なんでこんな事ができなかったんだろう」
っていうのと同じです。大丈夫!
各年齢層の人と一緒に教習しましたが、教官からよく注意されていたのは意外にも10代や20代の若い人たちばかりでした。
30代以上の大人の方、心配いりませんよ!
30代以上が二輪免許を取得するためのポイント
ある程度の年齢になると、新しいことに挑戦する意欲は衰えてくると思います。
特に体力の低下などは10代・20代の頃に比べると明らかですよね。
体力的な面や仕事と教習の両立に不安などがあると思いますが、社会人として働きながら二輪免許を取得した筆者が、30代以上の二輪免許取得のポイントを紹介します。
交通ルール・安全意識は若者より有利
年齢は関係ないとはいえ、「身体能力や反射神経・平衡感覚などは10代・20代の若い人には勝てないなー」とは正直感じました。
そういう点ではなるべく若いうちに免許取得した方が有利かと思います。
ですが、社会人には人生経験という最大の武器があります。
日頃から車の運転をしている人も多いでしょう。
交通ルールや路上での危険回避・注意事項などについては我々大人の方が圧倒的に有利です!
実際卒業検定では、運転技術よりも以下のようなことを重要視されます。
- ウインカーを出すタイミング
- 一時停止をしているか
- 左右・後方確認しているか
- 無理なタイミングで信号を通過していないか など
交通ルールや安全意識の方を重視するケースが多いですね。
普段から通勤などで車を運転している方は、それだけで若者よりも有利に教習を進めることができます。
僕も毎日車を運転していましたので、交通ルールは必要以上に意識することはなく、バイクの操作に専念して教習に臨めました。
働きながらの教習所通いは計画性が大事
- 社会人で働きながらでも教習所へ通えるのか?
- 教習期間に間が空いてしまっても大丈夫?
と不安に思う方もいると思います。
結論から言いますと、問題なく免許は取れます。大丈夫です。
ただ、仕事をしながら教習所に通うとなると、仕事の都合上予約が取りづらく、なかなか先に進めない事もありました。
前回の教習から2週間も間が空いてしまう事もあったので、「感覚を忘れてしまうのでは?」と不安もありましたが、意外と体は覚えてくれているものです。
ポイントは、なるべく間が空きすぎないような教習予定を立てておくこと。
こうすることでスムーズに教習を進められると思いました。
また、教習所最後の試練「卒業検定」はあらかじめ開催される日や曜日が決まっていることが多いです。
卒業が近づいてきたら検定日も視野に入れておくことをおすすめします。
都合が合わず、卒検までに1ヶ月以上も間が空いてしまうとかなり不安になりますので。
最短・最安でバイクの免許を欲しい場合は、有給などを利用して合宿で一気に取得を目指すのもおすすめです。
車の免許をお持ちの場合、合宿なら最短8〜9日間で免許を取得できます。
バイク教習を受けられる教習所は、下の2つのサイトが探しやすいと思うのでチェックしてみてください。
卒業検定最大の難関は「コースを覚えること」
教習所の最後の試練「卒業検定」では、教習所内のコースを決められた順路で走ります。
個人的に、運転スキルよりもコースを覚えることの方が大変でした。
私の通った教習所では、検定コースは2種類あり、どちらのコースを走るかは検定日当日まで分かりませんでした。
要は「2通りのコースを覚えてきてね。どっちを走るかは当日教えるよ。」ということ。
どっちのコースなんだ・・
2通りも覚えられん。
検定ではコースを間違えても減点にはなりませんが、正しいルートに戻る間も検定され続けます。
つまり、コースを間違えれば間違えるほど検定距離が増えますので、減点される可能性が上がってしまうということです。
コースはなるべく早めから覚えておくと、卒検間際になって慌てずに済みますよ。
バイク教習前に用意しておくもの
- ヘルメット
- グローブ
- バイクシューズ・ブーツ
バイクの教習を受けるためには、上記のアイテムが必要になります。
教習所で借りられることが多いですが、いずれ後で買うことになるので、気に入ったものを用意しておくのがおすすめです。
個人的に、誰が使ったか分からないものを身につけるのに抵抗があったので、僕は最初から自分で用意していきました。
ヘルメット
ヘルメットは、フルフェイスかジェットヘルメットなら問題ありません。
転倒した時のリスクを考えれば、フルフェイスのほうが安心ですね。
僕は視界を広くしたかったのでジェットでしたけど。
ちなみに、僕が教習所時代から使っているジェットヘルメットは、下の記事で紹介しています。
グローブ
グローブがないと、転倒した時に手が擦りむけて非常に痛い思いをします。
グローブなしでは教習を受けさせてもらえないため、必ず必要になるアイテムです。
レザーなど強度のあるものがおすすめ。できればバイク用のものが良いです。
特に、手の関節部分にプロテクターの付いたグローブがおすすめ。
軍手は防御力が弱いため、やめておいたほうがいいです。
安全対策は大事。
バイクシューズ・ブーツ
シューズは、くるぶしが隠れる長さのものが必要です。
バイク用のシューズやブーツを用意しておきましょう。
ヒモが付いているタイプのシューズは、ステップに絡まると危険なため、教習所によっては使用禁止な場合も。事前に確認しておくと良いです。
僕が通ったところは、ヒモ付きシューズはNGでした。
ちなみに、僕はバイク用ではない普通のブーツを使っていました。
結構ペラペラの薄い生地だったので心配でしたが、問題なく教習に使えました。
ただ、公道で走る際はバイク用シューズを履いたほうが安全です。
モチベーションを上げるために
免許取得を決意したら、まずは乗りたいバイクを探すことを私はおすすめします。
理由はモチベーションが爆上がりするからです!
「免許を取って絶対このバイクに乗るんだ!」という気になります。
すでに乗りたいバイクが決まっている方は良いですが、まだ決まっていない人はぜひ自分の相棒候補を探してみてください。
そんなのまだ分からないっていう方は、どんなバイクがあるのかだけでも見てみてください。
【新車・中古バイク情報ならグーバイク(GooBike)】などから検索できます。
中古車も含めれば相当の数があります。好みのバイクを探してみてください。
ジャンルだけでも決めてみてはいかがでしょう。
二輪教習料金・申し込み方法
教習所へは直接申し込みをしに行く必要があります。
自動二輪免許の教習料金は教習所によって様々です。
また、車の運転免許を持っているかいないか、MTなのかATなのかでも大きく変わります。
今回は普通自動二輪(中型免許)に絞って相場をお伝えします。
※普通自動二輪免許は400cc以下のバイクを運転できる免許です。
【普通自動二輪免許の教習費用相場】
- AT :9万円〜12万円程度
- MT:10万円〜13万円程度
- AT :16万円〜19万円程度
- MT:17万円〜20万円程度
※料金は地域・季節・プラン・各教習所によって様々ですのであくまで目安とお考え下さい。
教習料金は教習所への入校申し込み時に支払うことが多いので用意をしておいて下さい。
また、申し込みの前にバイクの引き起こしテストがあります。
これが出来ないと申し込みを受け付けてもらえませんのでご注意ください。
大丈夫です、コツさえ掴めば小柄な女性でも起こせます!
どうしてもダメなら小型二輪から始めてもOK!
合宿教習は教習代が安くなることが多いです。最寄りの二輪教習所は下から検索できます↓
教習所卒業後の手続き
見事全ての教習課題をクリアできたら免許取得まであと少しです。
卒業検定合格時に卒業証明書をもらえますので、そちらを持ってお住まいの運転免許センターへ免許証の追加手続きに行きましょう。
また、初めて免許を取得する方など、学科試験が免除でない方は最後の学科試験があります。
すでに車の免許を持っている方も、二輪免許を併記してもらう必要がありますので必ず行って下さい。
全てクリアできたら、あなたも晴れてバイク乗りです!
任意保険には必ず入る
待ちに待ったバイクを手に入れたら、「一刻も早く乗りたい!」と思うかもしれませんが、ちょっと待って下さい。
その前に大事な事があります。
任意保険には必ず入るようにしましょう!
バイクを購入すると強制保険と呼ばれる自賠責保険に加入する事が義務付けられています。
自賠責保険に入ってるからいいんじゃないの?
それはリスクが大きすぎるわよ。
万が一の事故の時、自賠責保険だけじゃとてもカバーしきれないわ。
自賠責保険とは、事故の相手のケガに対して補償する保険です。
自分のケガや壊れたバイク、相手の車やバイクなどに対しての補償は一切されないため、自分の治療費や損害賠償などを負った場合の費用が全て自己負担となってしまいます。
楽しいはずだったツーリングが一瞬でドン底まで突き落とされてしまいます。
そんな、もしもの時のためにあるのが任意保険です。
バイクは体がむき出しの状態で乗る乗り物ですので、事故を起こした場合、体に受けるダメージも大きくなる可能性が高いです。
もちろん事故を起こさないよう安全運転を心がけるのは当然ですが、万が一の時も任意保険に加入しておくと金銭的な部分は安心できますので、自分と相手の為にも是非加入しておきましょう。
原付より二輪免許(普通自動二輪)をすすめる理由
車の免許を所持している方は、排気量が50cc以下の原動機付自転車(原付)には乗ることができます。
「原付に乗れるならわざわざ免許を取らなくてもいいんじゃない?」と思う方もいますが、僕は原付に乗るくらいなら絶対に普通自動二輪免許を取得することをおすすめします。
【原付より普通自動二輪が良い理由】
- 30km/h制限がない
- 二段階右折の義務がない
- 無理な追い抜き・追い越しをされない
- 二輪の運転技術・知識が身に付く
50ccのバイクは原動機付自転車(原付)と呼ばれ、簡単に免許取得できる代わりに制限されることが非常に多いです。
中でも不便に感じるのは以下の2つでしょう。
- 法定速度が30km/h以内
- 二段階右折の義務
同じ道路を走っていても、周りの車や中型以上のバイクと同じ条件では走れません。
そのため、周りの車やバイクからは邪魔者扱いを受けることが多々あります。
国道の一番左側の端っこを申し訳なさそうに走っているにも関わらず、すぐ横を車やトラックがビュンビュン追い越して行きます。
大型トラックにギリギリのところを追い抜きされた時は非常に怖い思いをしました。
普通自動二輪ならこのような怖い思いをすることが少なくなります。
また、きちんと教習所で二輪の運転技術・安全指導を受けていますので、路上走行する際に事故を起こすリスクを下げることができます。
まともな訓練を受けていない原付と、きちんと教習所を卒業したバイクでは運転技術も安全意識も全然違うと思いませんか?
普通自動二輪の教習は教習所内のみでの運転ですので、何度転倒したとしても大事故にはなりにくいです。
安心して運転の練習ができますよ!
移動の足として乗るにしても、30km制限など時代に合わない規制はとても不便だし怖い思いをします!
きちんと教習を受けて小型自動二輪以上のバイクに乗る方が、よっぽど安全だと思います。
人生は一度きり やりたい事をやろう!
バイクに乗ると見える世界が変わります!
いつも通ってる道や街並みを特別な世界へと変えてくれるんです。
日々のストレスや悩みを忘れさせてくれる良い趣味だと思います。
もちろん常に安全運転を心がけ、周りに迷惑をかけないようにする事が大前提です。
もし、今バイクに乗りたいという気持ちがあるのなら、是非挑戦してみて下さい。
きっと自分の人生に彩りを添えてくれるはずです。
最高の相棒(バイク)と素敵な旅を!