「ゴルフはお金がかかる」「敷居が高い」などのイメージがありますが、最近では若者が始めやすいように低価格でプレーできるゴルフ場や初心者用クラブの種類も増えてきています。
- ゴルフってやってみたいけどどうやって始めるの?
- クラブは買わないとダメ?いくらくらいするの?
- コースデビューするにはどうすればいいの? など
ゴルフをやってみたいけど何から始めればいいか分からないという方に、ゴルフ暦10年以上の私が解説します。
筆者はゴルフ場スタッフとして10年以上勤務してきました。
初心者に多い悩みを解説いたします。
クラブを用意する
まずはクラブを用意しましょう。
最初は初心者用の安いもので構いません。
とはいえ、数多くの種類・メーカーがありますので、何を選んだらいいか分からないと思います。
一言に初心者用と言っても、シャフトの種類・ヘッドの形状などさまざまですので、購入する際はできればゴルフ経験者に相談することをおすすめします。
それに、経験者は昔使っていたクラブを持っている可能性が高いです。
「古いクラブで良ければあげるよ」なんていう事はよくありますので、もしかしたらタダでクラブを手に入れられるかもしれません。
ですが、これから本格的にゴルフを趣味にしたい場合、安くても良いのでセットで購入することをおすすめします。
自分で買ったクラブは愛着が湧きますし、買ってしまった以上「絶対続けて上手くなってやる!」という気持ちが生まれるからです。
あまりお金をかけたくない場合や、とりあえず試しに初めてみたいと言う場合は中古のものでも全然大丈夫です。
欲しくなったら買い換えればいいですしね。
周りにゴルフ経験者がいない場合は、ゴルフの専門ショップで相談してみてください。
これから始めたいのでおすすめを教えてくださいと言えば、すごく丁寧に教えてもらえますよ!
ウェア・シューズを用意する
ゴルフにはドレスコードと言うものがあります。
特にメンバーシップコースや名門と言われるゴルフ場ではドレスコードを重視するコースが多いです。
ふさわしくない服装では入場を断られることもありますので、以下によくあるドレスコードを記載しておきます。
【プレー中の服装】
- 襟付きポロシャツ・タートルネックが基本
- チノパンやスラックス・女性はスカート(丈の短すぎるものはNG)
- シューズはソフトスパイク・スパイクレスのゴルフ用シューズ
ゴルフ場入退場時の服装にも気をつけてください。
Tシャツ・襟なしシャツ・Gパン・タンクトップ・キャミソール・サンダル・スニーカーはNGです。
男女ともジャケットの着用を義務付けているコースもあります。(夏場は除く場合がある)
プレーの際は事前にドレスコードについて確認しておくと安心です。
ゴルフウェアやシューズも多くの種類があります。
自分の好みのスタイルを選んでいけばいいと思いますが、値段はピンキリです。
練習場で着る分には動きやすいもので十分ですし、シューズも安いものは5000円以下で購入できます。
本格的なウェアはコースデビューまでに用意すれば大丈夫です。
もちろん最初からこだわるのも全然アリです!
モチベーションも上がりますし、形から入る事も大事ですよね!
練習場へ行ってみよう
クラブが用意できたら近くの練習場に行ってみましょう。
経験者の人が周りにいれば一緒に行ってもらう事をおすすめします。
ゴルフ練習場には大きく分けて屋内練習場と屋外練習場があります。
いわゆる「打ちっぱなし」と言われるのは屋外練習場になります。
まずはクラブの握り方・スイングの仕方などから覚えていきましょう!
初めはうまくいかないかもしれませんが、とにかく練習場に行ってゴルフというものを体験してみることが大事です!
とはいえ、始めたばかりですとボールを打つどころか、ボールにクラブを当てることすら難しいと思います。空振りの嵐です。
でも大丈夫。みんな初めはそうです。
何事においても最初から上手い人なんていません。
初めはゴルフの上手い人・経験者に教えてもらう事をおすすめします。
自己流でついてしまった変なクセは、後から修正するのって本当に大変ですから。
教えてくれる人が周りにいない場合、お金はかかりますが、思い切ってプロのレッスンを受けてみるのもいいかもしれません。
上達スピードは段違いに早いです。
ゴルフ練習場でレッスンを行っているところもありますので、希望する方は問い合わせてみるのもいいと思います。
練習場での注意事項
楽しく練習するのは良いのですが、稀にグループで来ていて大声で騒いでいる光景を目にすることがあります。
練習場には1人で来る人がほとんどです。
みんな黙々と真剣に練習している中で、大声で話したり騒いでいる人が周りにいたらどうでしょう。
自分がそういう状況にいたら気分が悪いですよね?
練習場は腕を磨きにくる場所であって、おしゃべりを楽しむ場所ではありません。
ゴルフはマナーを重んじるスポーツです。それは練習場でも同じです。
最低限のマナーは守るようにしましょう。
コースデビューしてみよう
練習場でスイング・ショットが安定してきたら、いよいよコースにデビューしてみましょう!
ここでは以下の内容を解説します。
- ゴルフ場の予約の仕方
- プレー中の注意事項
ゴルフ場ならではのマナーやルールもたくさんありますので、最初はできるだけゴルフ経験者の方に連れて行ってもらうようにしましょう。
周りに上級者の人がいない場合、あるいは、初心者だけで初めてゴルフにいく場合は、ある程度ゴルフの事について勉強しておく必要があります。
簡単なルールブックを読んでおくことや、プレー中のマナーについて調べておくこともゴルフを楽しむコツです。
ゴルフ場の予約の仕方
プレー日や同伴者が決まったらさっそくゴルフ場に予約をしてみましょう。
【ゴルフ場の予約方法】
- ゴルフ場へ直接電話する
- 予約ポータルサイトでネット予約する
一般的には上記の2通りの予約方法があります。
とはいえ初心者がいきなり電話予約をするのはおすすめしません!
どんなコースが良いのかも分からないですし、メンバーシップのコース(会員制)は会員の同伴や紹介が必要なところもあるからです。
まずは予約ポータルサイトを使ってネット予約をしてみましょう。
予約サイトならゴルフ場の場所・価格帯などを比較できますのでとても便利です。
たくさん出てきて決められないかもしれませんので、気になったゴルフ場があったらクチコミを見るのもおすすめです!
また、同じゴルフ場でも時期やイベントなどでお得なプランが出ていることもあります。
夏の暑い時期(7月〜9月)や、冬の寒い時期(1月〜3月)はプレーする人が少なくなりますので、そういう時期にお得プランが出ることが多いです。
ぜひチェックしてみてください!
それから、ゴルフ場に予約を入れたらプレー日までに必ず同伴者の登録を忘れずにしてください。
同伴者とは自分と一緒にプレーをする他のプレーヤーのことです。
ゴルフは基本4名でラウンドをします。予約する際は代表者1名が予約を取りますが、その他プレーヤーの名前も代表予約者が登録する必要があります。
※2名・3名でもプレー可能なコースもあります。(ただし割増し料金がかかる場合あり)
同伴者登録がないとゴルフ場にも迷惑がかかりますし、最悪プレーのスタート時間を後回しにされてしまう場合もあります。
遅くても1週間前までに同伴者登録を済ませるように注意してください。
プレー中(ラウンド中)の注意事項
先ほどもお伝えしましたが、ゴルフには守るべきマナーがあります。
ここではラウンド中におけるマナーをいくつか紹介しておきます。
プレーが遅い
まず、何よりも初心者がやってしまいがちな事が、プレーが遅いという事です。
ゴルフは通常前半の9ホールをプレーして、昼食をとったあと午後の9ホールをプレーするという流れが一般的です。
そしてその9ホールにかける時間は、スタートから2時間15分前後でクラブハウスまで戻って来れないと、プレーが遅いと言われることが多いです。
ゴルフは前の組の人が先に進まないと、その後ろの組の人たちはいつまで経っても打てません。
そしてその後続の組も・・その後ろも・・その後ろもずっと進めません。
結果、ゴルフ場はもちろん、後続のプレーヤー全員に迷惑をかけてしまいます。
だって初心者だからボールにも当たらないし、なかなか前に進まないんだよ・・
ハーフ2時間15分なんて無理だよ・・
無理なんてことはないよ!
初心者でもプレーの早い人はたくさんいるよ。
そう、初心者でもプレーを早くするのは無理ではありません。
少し厳しい言い方かもしれませんが、無理ならコースデビューはまだ早いという事です。
初心者のうちはボールが前に進まないのは仕方がないです。
なら、ショット時以外のスピードを上げるしかありませんよね?
- 1ショット打ってはだらだら歩いたり
- いちいちカートに乗りに戻ったり
- クラブを毎回カートに取りに戻ったり
- 打ったボールが見つからなくて永遠探したり
こんな事をしていたら、初心者でなくてもどんどんプレーに遅れが出てしまいます。
【初心者がプレーに遅れないためには】
- 打ったらボール落下地点までとにかく走る
- クラブは常に2、3本持っておく
- 次に使いそうなクラブを用意しておく
- カートに乗るのはホール間の移動時とショットが上手く行った時のみ
上記のことを心がけるだけで2時間15分の壁は乗り越えられます!
「クラブは数本持って、打ったらとにかく走る!」
これです。
最初は走りっぱなしで疲れると思いますが、上級者になればなるほどプレーに余裕が出てきますよ。
危険な打球は「フォアー」の掛け声で知らせる
打った球が隣のホールや見えない場所に飛んで行ってしまった時は、迷わず
「フォアー!」と叫びましょう。
これは「打球がそっちに行ったよー!危ないですよー!」と球の飛んだホールにいる人へ知らせるための掛け声です。
最初は恥ずかしくて躊躇してしまうかもしれませんが、人の命に関わることです!
危ないと思ったら必ず「フォアー」をかけてください。
万が一声がけをしなかった場合、打ち込まれた人が怒って怒鳴り込んでくる場合があります。
そうならないためにも声がけは必ず行ってください。
ゴルフで得るものは多い
いろいろ守るべきルールやマナーがあって面倒に感じるかもしれませんが、本来ゴルフとは紳士・淑女のスポーツです。
ゴルフを楽しめる品のある大人はすごくかっこいいですよね!
それにこれから上達してスコアが良くなってくるとゴルフはどんどん楽しくなってきます。
何より気の合う仲間と、大自然の中で新鮮な空気を吸いながら楽しむゴルフは最高ですよ!
趣味としてでも、今後の仕事に役立てる為でも、ゴルフというものに触れておくことは決して損はしないはずです。
初めは緊張しますし戸惑いますが、歳を重ねても楽しめるスポーツがゴルフです。
ぜひ興味のある方は始めてみてはいかがですか?