「ゴルフは紳士淑女のスポーツ」
古くから言われているこの言葉ですが、一部のプレーヤーの中にはまったく当てはまらない人もいます。
この言葉には、【スポーツマンシップに乗っ取り、周りを不快にさせない意識を持ってゴルフを楽しむのがマナー】という意味が込められているのです。
だからこそ、自分勝手なプレーヤーは周りから敬遠されてしまいます。
プレーヤーだけでなく、ゴルフ場からも嫌われてしまうと良いことは一つもありません。
そうならないために、何十万人というゴルファーを見てきた僕が、嫌われるゴルファーの特徴を紹介します。
この記事を読めばあなたも「みんなに好かれるゴルファー」になれるはずです!
ゴルフ場に好かれればお得にプレーできることもありますよ。
- ゴルフ場から嫌われるゴルファーの特徴
- 他プレーヤーから嫌われるゴルファーの特徴
- マナーを守るとどんなメリットがあるのか
ゴルフは特殊なスポーツ?
ゴルフはその他のスポーツと異なる点がいくつもあります。
サッカーや野球の試合には必ず審判がいますよね?
ゴルフには審判がいません。
もちろんルールに則って競技を行いますが、それを審判するのはプレーヤー自身なのです。
スコアの申告も自分で行いますので、ごまかそうと思えばできてしまいます。
このような特殊なスタイルの中で行うスポーツですので、プレーヤー自身のスポーツマンシップが最も問われる難しいスポーツと言えるでしょう。
“嫌われるゴルファー”の特徴10選
実際に”周りから敬遠されてしまうゴルファー”にはいくつかの特徴があります。
年齢やゴルフ歴に関係なくこういったケースの方は一定数存在しますので、自分が当てはまらないように注意しましょう。
上級者がビギナーを下に見てしまう事が稀にあります。
ゴルフのマナーに上手い・下手は関係ありません!
みんなが気持ちよくプレーできる意識を持つ事が大事です。
①虚偽の申告(嘘をつく)
先ほど述べた通り、ゴルフのルールを守るか守らないかはプレーヤー自身に委ねられています。
かと言って、自分に都合の良い判断ばかりしていると周りからは嫌がられてしまいます。
- 空振りしたのに1打にカウントしない
- 本来のスコアより少ない数で虚偽の申告する
こんなことをしていると周りのプレーヤーは良い気持ちはしませんし、つまらなくなってしまいますよね。
中には、グリーン外で止まっているボールを、誰にも見られていないうちにカップに近づくようにコンっと蹴ってしまう人もいます。
これでは良いスコアが出たとしても、本人自身もつまらないゴルフになってしまいますので、節度あるプレーを心がけることが自分のためでもあります。
②挨拶がない・服装が乱れている
これは1人同士の組み合わせでのラウンドによくあることですが、その日初めて同伴者と会った時に挨拶がない人も周りからは良い目で見られません。
挨拶するということは、ゴルフでなくても大人としてとても大事なことですよね。
「〇〇です。本日は1日よろしくお願いします。」と、一言挨拶するだけで周りの印象は全然違います。
そして、若い方や初心者の方に多く見られるのが服装の乱れです。
ゴルフ場にもよりますが、ドレスコードに反する服装もあまり良い印象は与えません。
Tシャツ・GパンはもちろんNGですし、ポロシャツの裾をパンツの中に入れていないだけで注意されることもあります。
ドレスコードを設けられている以上、それに準じた服装・着こなしを守ることもゴルファーとしてのマナーになります。
「古臭い考えだ」と思う方もいるかもしれませんが、
”ゴルフとはそういうスポーツ”ということを忘れてはいけません。
③おしゃべりが多い
ショットする際に、周りの人がベラベラとおしゃべりをしていたらどう感じますか?
ゴルフは精神的な影響が強く出るスポーツです。
これから打とうとしている人はとても集中しています。
そんな中、同伴プレーヤーの会話が聞こえてくると気が散ってショットに集中できません。
おしゃべりしている本人たちに悪気はないかもしれませんが、周りの人に気を使えない人も敬遠されてしまう要因の一つになります。
誰かがショットの体制に入ったら、会話は止めるように注意しましょう。
④プレーが遅い
プレー進行速度が遅いこともマナー違反の一つです。
プレー遅延の原因で多いのは以下のようなタイプ。
- 素振りが多い(毎ショット2回以上)
- 1打打ったら必ずカートに乗る
- クラブを1本しか持っていない
良いスコアを出そうとプレーに集中するあまり、打つ前に何度も素振りをする方をよく見かけます。
ゴルフは常に1人ずつ打って進めていきます。
その間他のプレーヤーは待っているのです。
1回のショットに時間が掛かれば、その分他の人はずっと待ち続けることになります。
意外と本人は気づいていないことが多いですが、同伴者は「早く打って欲しい」と思っています。
「素振りは1回まで」などと自分の中でルールを決めておくと良いと思います。
広いコースを全て歩いてプレーするのは体力的に辛いこともありますが、ゴルフはスポーツです。
自分のボールの位置を見て、カートに戻るまでに時間がかかるなら歩いて次のショットへ向かいましょう。
ショットに失敗した時などはすぐに次のショットが打てるよう、次に使いそうなクラブを数本持ってプレーすることを心がけると、進行スピードも上がるはずです。
プレーの遅延は組全員の責任になります。
あなたのプレーが遅いと、他の同伴者にも責任を負わせてしまうことになるんです。
⑤自分のミスショットに不機嫌になる
自分のミスショットでイライラし、急に不機嫌になったり、中には稀ですがクラブで地面を叩きつける人がいます。
本人は自分自身にイライラしているのかもしれませんが、見ている周りの人は気分の良いものではありません。
そういう人と一緒に周った人は、もう2度と一緒にプレーしたくないです。
ミスショットの反省はしても、自分の感情をぶつけてしまっては紳士淑女のスポーツとは言えなくなってしまいますので気をつけましょう。
⑥頼まれていないのにアドバイス・指導をする
中・上級者の方に気をつけてほしいことが、求められていないのにアドバイスや指導をするということです。
特に初心者に対してこのような行為を行うと思いますが、ラウンド中の指導・アドバイスは、頼まれていないならやらない方が無難です。
もちろん、本人は良かれと思っての行為のはずです。
それは素晴らしいことだと思いますが、意外にもこれを「ありがた迷惑」に感じてしまう人も少なくありません。
初心者のうちは自分のプレーに必死です。
そこへ「もっとこう打った方がいい」とか「そのスイングではダメだ」なんて言われたら、頭がパニックになってゴルフどころではなくなってしまうんです。
アドバイスをするなら、お昼休憩中や練習場で行うようにすると教えられた人にも感謝されるはずです。
⑦コースを大事にしない
ショットする際に芝のターフが取れたり、ダフって地面を掘ってしまったりすることは誰でもあることです。
芝を保護しない人や、打ったら打ちっぱなしでコースを大事にしないプレーヤーも敬遠される要因です。
目土をしたり、ディボットを直したり、プレーヤーにできることはたくさんあります。
また、後続のプレーヤーが気分良くプレーするためにも必要なことでもあります。
ゴルフを楽しくプレーできるのも、コースを常にメンテナンス・保護してくれているコースのおかげです。
感謝の気持ちを忘れず、自然に優しいゴルファーを目指しましょう!
⑧バンカーを均さない
コース保護と同じく、バンカー内に立ち入ったら、必ずバンカーレーキで砂を均しておきましょう。
これはゴルファーの常識でもありますが、だからこそ気をつけないと「非常識なプレーヤー」となってしまいます。
「当たり前なことを当たり前にできる人」こそ紳士淑女だと思いませんか?
⑨ショットに失敗すると何度も打ち直す
初心者の方に気をつけてほしいことが、「失敗した時に何度も打ち直す」ということです。
レッスンでもない限り、失敗したから「もう1回!」と言って打ち直すのはルール違反です。
仲間内で了解を取っており、前の組との間隔も開けていないなら1度くらいなら許されるかもしれません。
ですが、毎回毎回打ち直しをしていると、やはり同伴者はうんざりしてしまいます。
コースでのショットが何よりの練習になるとは言っても、自分以外のプレーヤーもいることを忘れてはいけません。
⑩他人のボールを気遣わない
コース内には自分以外の同伴者のボールも常にあります。
自分のボールにだけ気を取られて、同伴者のボールを踏んでしまった・蹴ってしまったということは避けたいです。
また、パターショットはほんの少しの凹凸でショットしたボールへ影響が出てしまいます。
グリーン上では同伴者のボールとカップの導線上はあるかないよう注意することが常識です。
「自分のボールが無事なら良い」という考えは同伴者から嫌われてしまう原因になります。
まとめ
- 虚偽の申告(嘘をつく)
- 挨拶がない・服装が乱れている
- おしゃべりが多い
- プレーが遅い
- 自分のミスショットに不機嫌になる
- 頼まれていないのにアドバイス・指導をする
- コースを大事にしない
- バンカーを均さない
- 何度も打ち直す
- 他人のボールを気遣わない
以上のことに気をつければ、きっと周りに好かれるゴルファーになれるでしょう!
特に初めての人と一緒にラウンドする機会の多い方は、ぜひ今回の内容を覚えておくと楽しくゴルフをプレーできると思います。
お手本となるゴルファーを目指しましょう!